ヒトと動物の死生学

─犬や猫との共生、そして動物倫理─

 動物の生物学的な視点を踏まえつつ、私たちヒト(生物としての人間)と動物との関係を学問的に主題化し、特に現在ホットに議論されているトピックを採りあげる。動物の助けを借りて医療を行うアニマル・セラピー、多くの人が経験することになるペットロスの問題、障害者の歩行を補助する盲導犬の現状と問題点、動物実験の倫理、非肉食が原義であるベジタリアニズムの思想と実践、など興味深いテーマについて論じられる。
(本書は、2010 年9月に東京大学で行われた、東京大学グローバルCOE「死生学の展開と組織化」および「ヒトと動物の関係学会」との共催シンポジウムを基に書き起こした。)

A5判 170ページ
品切
ISBN978-4-87023-632-5

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〈目次〉
デニス・ターナー「動物介在療法(アニマル・アシスティッド・セラピー)に関する国際基準と質管理」
津田 望「人と動物に関するターナー氏との質疑応答」
太田光明「アニマルセラピーが医学に受け入れられる日は来るか」
会田保彦「死生学とペットロス─ 歓びと哀しみの果て─」
篠田林歌「補助犬の受け入れはなぜ進まないのか─ ともに生きる ともに歩むために─」
新島典子「ヒトと動物の関係の多義性に自覚的か無自覚か」
赤川 学「動物は人間社会のメンバーたりうるか」
伊勢田哲治「動物実験の倫理─ 権利・福祉・供養─」
鶴田 静「ベジタリアニズム─ 愛と思考の非肉食─」
一ノ瀬正樹「「動物への配慮」の欠落と充実」
関根清三「ヴェジタリアニズムと動物実験・今後の展望」